信頼しているからこそ必要なことも。
コンドームはステディーな彼氏とでも着用すべきか

  • 2021.08.15
  • 2021.08.30

恋愛・結婚

信頼関係のあるカップルならコンドームは非着でも問題ないのでしょうか。

ゲイにとって一生の課題になってくるコンドームの問題。
自分の身を守るためにはやはり必須アイテムなのでしょうか。

今回はゲイカップルにおけるコンドーム着用事情からリスク発生頻度までを徹底検証します。

ゲイカップルのコンドーム着用のすすめ

セックスのプライオリティはそれぞれですが、それなりに大きなウエイトを占めるのが身体の相性やセックスの頻度。
そしてそこに付随するのが、コンドームを使うか使わないか。

あなたは彼氏とならばコンドームなしでセックスできますか。
それとも慎重に慎重を重ねたセーファーセックスを徹底しますか。

信頼関係があってもコンドーム着用を推奨する訳

互いの信頼は心で感じ合うものであり、秤でも重さは測れないですし、その赤い絆はメガネをかけても目視することはできません。
妊娠の心配はないから大丈夫と判断するのは浅はか。でも他の相手と身体を重ねることがないならばコンドームの着用は必要ないのではないかと悩む方もいると思います。

しかしながら例え恋人であってもコンドームを付けたセックスを習慣化するべきであり、例外を作ることは推奨できません。
ここではコンドームがなぜそこまで重要視されるのかを考察していきます。

信じていてもリスク管理はすべき

一般的な意見として述べるのならば、妊娠の可能性がない男性同士、パートナーでもコンドームは必着すべきということです。

信頼力で繋がるカップルであったとしても、実際は酔った勢いでアバンチュールをする男性もいますし、ばったり元彼とであって懐かしさのあまり再燃してしまったなど、世間の狭さがゆえに意外なところに火種が潜んでいるものです。

身体の浮気はしていないだろうと思っていても、実は知らないところでそんな不貞行為がないとは限りません。
またその場でその場で必ずしもコンドームを所持しているわけではないので、パートナーがコンドーム非着によるセックスをしている可能性も捨てきれません。

つまるところ、セックスの相手はお互い以外にいないと思っていても実はそうではなかったというパターンが多く見受けられるのです。
その際のリスク管理は勿論コンドーム一択であり、一つのエチケットとしてコンドームは最初から最後まで着用すべきです。

恋愛傾向と性病に関する共通認識が最重要項目

心から信頼し合えるパートナーとならばコンドームをしないでセックスをする、そんな選択肢があってもいいのかもしれません。
しかしそこで重要なファクターになってくるのが、自分と相手の恋愛形式がマッチしているかということ。

快楽のためのセックスというよりは安心感、安らぎなどに重きを置いている方はコンドーム非着によるリスクを避けたセックスを望む方が多いでしょう。
逆にコンスタントにセックスを望み、よりその好奇心が高い場合はコンドーム利用率が下がることが予想されます。

このようにコンドームの着用率やセーファーセックスに関する意識は、カップルの恋愛の価値観やセックスへの興味関心と深く根付いていることがわかります。

ゲイカップルが意識すべき性病とは?

意外と知られていないのが、フェラチオやリミングなどの行為でも性病に感染するという事実。

アナルセックスの時はコンドームをしているだけではリスクは排除しきれません。
性病についての知識をしっかり身に付け、いかに正しいコンドームの使い方ができるかは、カップルのセックスの質向上にも繋がります。

ここでは特に性病について留意すべき点と正しいコンドームの選び方、使い方を解説していくので実生活でも参考にしてみてください。

フェラチオでも感染してしまう性病がある

ストレート男性でも勘違いしている方は多いのですが、挿入時以外にも性病罹患の可能性は多くあり、特にフェラチオでのリスクは無視できません。

特にクラミジアはフェラチオ時に咽頭にも感染することで知られ、行為によってはペニス、直腸への感染もあるようです。
また強い痛みや潰瘍ができるヘルペスも性器や口唇にできやすく注意が必要です。

また上記に加え梅毒感染も非常に広がっており、性器以外にも肛門、直腸への感染が認められ、積極的なアナルセックスをコンドーム非着用で行う方はリスクが非常に高まります。

これらの性感染症に知らず知らずに感染すると、粘膜部位の病変からHIVウイルスにも感染しやすくなり、これを重複感染と呼んでいます。
特に梅毒プラスのHIV感染はゲイ男性に非常に流行しているので、カップルであってもそのリスクを十分に理解してコンドームを着用すべきです。

最近多くなっているオープンリレーションシップで不特定多数のゲイ男性とセックスをしている方は、特にコンドーム着用を徹底する必要があります。
このように自分達は大丈夫と思っていても、万が一のリスクからパートナーを守る為にも最初から最後までのコンドーム使用を強く推奨いたします。

行為に分けたコンドーム使用で性生活を豊かに

コンドームもただ単にサイズに合わせたものを使うだけでは面白みがありません。
コンドーム必着を心がけているカップル、マンネリ気味のカップルの皆さんは、少しのスパイスを加える為にコンドーム選びにも幅を持たせるといいでしょう。

いわゆる味付きのものに、柄がプリントされているものはもはや定番ですが、最近はアナルセックスに注視したタイプのコンドームも人気です。
挿入中に破れるリスクが少ないコンドームを使用することはやはりお互いの身体を思いやれる証拠ですよね。

また素材についてはポリウレタンにラテックス以外にも、イソプレンラバー素材の物も最近は人気です。
ただしラムスキン製に関してはアナルセックス向きではなく、ウイルス感染を防ぐには不十分なので装着感が良くてもおすすめはできません。

なおHIV,HPV感染予防に有効の抗ウイルス作用を持つ物質を潤滑ジェルに混ぜたタイプのコンドームなどもあります。

普通の薬局ではあまり充実のコンドーム選びはできませんが、オンラインストアなどではそれは多くの選択肢の中からチョイスできるので、ぜひ性生活充実の一環として購入してみるといいでしょう。

まとめ

カップルがオープン肯定派なのか、それとも相思相愛お互い以外とのセックスはあり得ないのかなどそれぞれの恋愛のスタンスによって、コンドーム非着のリスク度は異なります。

しかしながらどんな恋愛形式であったとしても、互いの家に外でのセックスは一切持ち込みたくないという方は少なくないので、コンドーム着用は一つの交際ルールとしてしまうのが良いでしょう。

コンドームを必ず着ける代わりに今までトライしなかった玩具やDVDを活用したり、使用するコンドーム選びを楽しむ。または異なるポジションでセックスライフに幅を利かすなど、今までのセックスの日常を少し壊してみるのもいいかもしれません。

是非二人がしっくりくるような、好奇心を刺激されるような新しいコンドームを導入することからスタートしてみませんか?

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この記事を書いた人

橋本ウサ太郎

橋本ウサ太郎
新宿二丁目の元バーマネジャー、海外放浪の末、年下スペイン人男性と同性婚。
スペインの田舎町で悶々とした日々を送りながら平和に暮らすゲイ。
アメリカでの代理母出産により二人パパになる予定の三十路ライター。
好きな言葉は、「ペンは剣よりも強し」。

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