せっかくゲイカップルになれたのに…と悩む方へ。
カップルで価値観、趣味を共有できない場合の解決法

話が合うし、笑いのツボも一緒といった要素が複数重なれば二人の化学反応は大変良好と言えます。
趣味もお金の使い方も共有できますし、テレビのリモコン争いに繋がることも少なくなりますが、なかなかそう上手くはいかないものです。

今回は愛する彼でもなかなか理解不可能な趣味や価値観の違いを許容することの大切さを解説。
身体の関係よりも、価値観への理解こそが関係維持に大切な要素になっていくのです。

異なる価値観、趣味にどれだけ理解を見せるかがカギ

好きなのに、どうも彼氏と反りが合わない。
もしくは趣味嗜好が全く異なるので、なんだかすれ違いのように感じてしまい、付き合いに自信を無くしてしまう方は多いはずです。

趣味に考えが違うのは当たり前ですが、日々感じる「何かが違う」思いは、いつのまにかネガティブに心に突き刺さってしまうもの。

好きで付き合った者同士、いかに二人の違いを克服し、愛を深めていくのか。
ここでは互いを尊重しながら、付き合う為の工夫についてを考えていきます。

自分が一歩譲って歩み寄るキッカケと方法

夫婦喧嘩は犬も食わないといいますが、大概の喧嘩の原因は些細で小さなものばかり。
そのキッカケを探ってみると、意外に相手との価値観、性格の相違に行き着くことが多いことに気づきます。

ここではゲイカップルが陥りがちなスランプを解消する為の方法について考察していくので、カップルの皆さんはぜひ参考にしてみてください。

趣味の相違は干渉せず暖かく許容しよう

趣味の違いに理解を得られずに、そこから不仲になるカップルも少なからず見受けられます。
しかしながら趣味は多忙な毎日の中で大きな喜び、ストレス解消に繋がるので、例え全く見当違いの趣味指向を彼が持っていても、それを否定することはNGです。

私の場合、旦那が極度のアニオタ、日本文化好きなのですが、そこに私は興味を持てなくとも、その趣味に対して文句、否定は一切しません。

一度一緒にセーラームーンを見たことがあります。
私にはその良さが分からず、趣味の共有はできませんでしたが、決して否定はしないように心がけました。

いかに互いの趣味を、干渉せずに許容できるかが大切だと思ったからです。

二人の共通点を探してみる

性格に趣味が違っても、何か少しでいいので二人で楽しめることを発見する努力をし続けましょう。
Netflixを一緒に見る、お気に入りのカフェを一緒に探すなど、二人で楽しめることは日常生活のあちらこちらに点在しているものです。

行動に期待を持たない

「もしかして今日こそは」、そんな期待をするのもやめておきましょう。
これらの期待というものは自分の価値観による期待であり、それが大きく裏切られることが続くと相手に対して失望を覚えます。

未来の行動はあくまで未知数、自分が考えるようには事は進まないものですので理解を求め過ぎないことも大切になってくるのです。

相手を否定せず中立に考える

自分と相手はあくまで別の生き物であることを自覚しましょう。
相手のすること、考えることは違って当たり前。自分の理想を相手に押し付けることは喧嘩の原因になるばかりではなく、互いのストレスを作るだけです。

あくまで自分が広い視野を持って相手に接することが大切。
こんな考え方、行動もあるんだと客観的な目線を持てれば、今まで気づかなかった彼の素敵な部分も発見できるかもしれません。

金銭、性的側面は二人のルールを作る

最も難しい価値観である金銭面と性的な側面については、特にパートナーの年齢が極端に違うと悩みがちになります。
また付き合いが長くなると、セックスレスになることも少なくありません。

そんな時にはまず両者の言い分、生まれ持った性格、価値観を理解した上での対話が求められます。

例えば金銭面の場合は趣味に使うお金はさておき、互いの経済状況、年齢に応じた負担をきっちり決めること。
またセックスレスについても、二人の生活に第三者を持ち込まないことを条件に、オープンリレーションシップの導入などの解決策を検討してみましょう。

保守的な男性の場合は難しいですが、それでも悶々としてストレスがたまる場合は優しい嘘をつくことも結果的に互いの関係の潤滑剤になることもあるのです。

なぜ価値観、性格が恋愛関係に大切なのか

価値観という言葉が恋愛関係に大きな影響を及ぼすことは明白です。
ここではなぜ価値観がカップル間に影響力を持ち、いい方向にも悪い方向にも作用するのか、その根本的な訳について考察していきます。

毎日の小さな気づきにイライラ、共感を及ぼす

実際互いの言動に対して多かれ少なかれハッとすることがあります。
例えば食事の際のマナーであったり、ゲイシーンでの遊び具合やゲイ友との付き合い方だったり。

それが共感できれば二人の関係性はグッと近くなりますが、実際は「えっ、何、この人」とネガティブな驚きに包まれることが少なくありません。
前述の通り性格や価値観の不一致でも、互いの努力による分かち合い、束縛し合わない選択肢を取ることで上手く関係性を保つことは可能です。

しかしながらこれらの価値観、趣味の違いというものは、出会ったばかりの時には分からないもの。
日々の積み重ねから芋づる式に、嬉しい共感や共通点、または大きな苛立ちを覚えるようになるのが、互いの価値観、趣味の不一致なのです。

出会い方が価値観の悩みに繋がることも

立ち返ると趣味はともかく、大きな価値観のズレで悩むカップルは出会いの場が適切ではない場合が多い傾向にあります。
ここでは出会い方がいかに大切か、その点についてをお話ししていきたいと思います。

理想の交際関係に相違が生まれる出会う場所

価値観の違いで悩んでいる。こんなに愛しているのに重荷に思われていたり、長いスパンで将来を考えられない、こんなゲイカップルは少なくありません。
歩み寄りをしても、我慢に忍耐で相手に合わせても埋まりきらない距離感は、その出会いのきっかけ、出会いの場に原因があることが多いのです。

将来的なビジョンから見ると発展場や出会い系アプリなどは、よりカジュアルな身体から関係がスタートとすることが多くなる為、強い同棲願望であったり、長期的な恋愛関係を望む場合、それらが叶う前に別れてしまうカップルが多くなります。

特にゲイカップルは身体の結びつきが大切な交際ポイントになってくる為、セックスレスが継続的な愛を乗り越えられるかは、互いの恋愛スタンス、本気度に依存します。

自分とより近い価値観の男性とお付き合いし、長い関係を構築しているカップルは、真剣な交際を望む目的別のアプリケーションであったり、有料の婚活サイト等を利用している率が高くなります。

必ずしもこの方程式が当てはまる訳ではありませんが、もともとの出会う場によっても、価値観の差が大きくなる可能性があるということも覚えておくといいでしょう。

まとめ

「自分ならこうするのに」とか「何でこの人はいつも」といった様な自分を主体にした意識、考えはまず捨て去ることです。

そして相手の趣味嗜好や考え方を否定せず、少しずつでも自分を近づけていく努力、これが二人のすれ違いをより小さくし、そして関係性を維持する秘訣になってきます。

文字で書いている簡単なものではありません。しかしながら価値観、考え方、性格などの不一致を自覚し、歩み寄ることは言い換えれば、愛を深める為のキッカケになっていくのです。

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この記事を書いた人

橋本ウサ太郎

橋本ウサ太郎
新宿二丁目の元バーマネジャー、海外放浪の末、年下スペイン人男性と同性婚。
スペインの田舎町で悶々とした日々を送りながら平和に暮らすゲイ。
アメリカでの代理母出産により二人パパになる予定の三十路ライター。
好きな言葉は、「ペンは剣よりも強し」。

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