ゲイカップルの悩める夜について
長続きするコツをまとめてみました。

  • 2021.11.11
  • 2021.11.25

恋愛・結婚

両想いになったのはいいけれど、ベッドの上での相性がイマイチ。
その理由は両者がウケ、もしくはタチでそもそもセックスが上手く機能しないせい。

男女カップルでは考えられない同性カップルならではの真剣な悩みは、しばし二人の心を分かつ大きな要因になることもあります。
今回は同じ性指向、ネコ同士またはタチ同士のリレーションシップを円滑にする為のヒントについてお話ししていきます。

ポジションのミスマッチはセックスの観点を変えることから始めよう

人と人の繋がりや愛情はセックスだけに起因しない為、いわゆるゲイ同士のポジショニング不和のカップルが誕生します。
これをポジションのミスマッチといいますが、長い目線で見るとこのポジションの同一性が関係性継続を難しくする場合があります。

しかしながらセックスというコミュニケーションをいつもと違う視点で見つめ直したり、もしくは少しの工夫、アイデアを導入することで、ポジションの不和を解消することも可能です。
ここでは精神的な愛情を長く継続させる為にも、ぜひ実践してほしい意識改革と工夫を考察していくので、悩んでいるカップルの方はぜひ参考にしてみてください。

セックスにも多用性を見出す柔軟力を身に着けよう

ゲイ男性はパートナーを選ぶ時に自分の価値観をベースに優先順位を付けて、交際相手を選んでいきます。
年齢、居住地、ルックス、職業、年収、性格などいろいろありますが、それらを考慮にする前に、自分のポジションと被らない相手を当然の如く前提として選ぶ傾向があります。

タチならウケ、ウケならタチのように互いのベッド上での立ち位置は精神的な依存度にも繋がる大切な要素です。
しかしポジションでは測れない互いの結びつきがあるのはも確かです。そんな場合はどんな工夫をしながらセックスを楽しみ、そして長い恋愛関係を楽しむべきなのでしょうか?

バニラなプレイを楽しみながらポジションの差をなくそう

ポジションはあくまで流動的、だからこそ自分の可能性や愛情を手探りにベッドの上でのプレイを楽しみたいものです。
しかしながらウケ同士、タチ同士となると、そのシチュエーションに慣れておらず、何をどうしていいか分からなくなる方も少なくありません。

そんな時こそポジションを意識しないプレイをすることが大切になってきます。
世の中ではバニラ、バニラセックスと呼ばれるものですが、つまるところハードな挿入行為はなしで口、手そしてキスを中心にしたセックスのことです。

愛撫を軸にしたセックスというものは、物理的な快楽では測れない二人の結びつきを感じられる為、しばしばセックスレスやポジションの不一致のカップルで多く実践されています。

愛撫中心のセックスをするメリットとは?

心境の変化などで、ポジションが逆になったり、リバになることもありますが、どんな場合にせよバニラを試す場合はそのメリット、デメリットを考慮してトライすることが大切です。
愛撫から広がるセックスは性欲が強い男性にとっては物足りないかもしれませんが、以下のようなメリットがあります。

  1. コミュニケーションが広がる
  2. セックスのラベリングを乗り越え、円滑な関係を構築可能にする
  3. 性病罹患などの可能性が低くなる

などが挙げられます。

リバになってパートナーを満たす必要性はある?

少しだけ自分に無理を強いて脱ウケ、または脱タチを目指す方も少なくありません。

リバになるということはそれなりの葛藤や精神的なストレスがかかる為、全てのカップルに推奨できることではありませんが、ここではリバに挑戦することの意義について解説していきたいと思います。

メンタルの影響を考えた上でのリバ挑戦を

ウケもタチも両方できる、そんなゲイ男性は思った程多くはありません。
しかしながら交際当初はポジションがどちらか明確であったにも関わらず、ひょんなきっかけでリバになったという男性はよく見かけます。

ポジションのミスマッチに悩むカップルにとって、このリバに挑戦するということはセックスにおける悩み打開の突破口になるわけですが、これがまた難しい。

もともと本人の性格、気質的に「どちらかというとタチ/ウケ」という場合は、相手のポジションに合わせてリバに挑戦しやすくなりますが、そうでない場合は涙目になる男性も多いといいます。

タチ男性がウケに挑戦することはかなりの苦痛ですし、逆に女性気質の男性がタチとして責める場合にも良心の呵責に悩むことでしょう。

年齢が年上、精神的な年齢が上の男性がリバになる選択肢を選ぶ傾向がありますが、本人の性格によっては負担になる場合が大きいので、トライする際にはメンタル面のストレスを考えた上で継続の可否を決めましょう。

不満、ストレスが貯まる場合は話し合いの場を設けよう

実際リバに転向してセックスの幅が広まり、互いのコミュニケーションが円滑になり仲も良くなったという同ポジションカップルもいます。
しかし前述のように、リバ側の精神的、物理的なストレスが強くなる為、不平不満が多くなり痴話喧嘩に発展することもあります。

そんな時は無理にポジションに変化を付けるのではなく、オープンリレーションシップを導入することも一手です。
交際期間が長くなると、第三者を交えたセックス、つまりオープンリレーションシップを導入するカップルが急増します。

その理由は単純明快で、マンネリを外で解消できるからです。

それと同様に同じポジショニングで消化不良が続き、バニラな関係、リバ転向も上手くいかない場合は、互いに対話を重ねてオープンリレーションシップを導入してみるのものひとつ。

ただし単に外での関係を認めるのではなく、コンドームは必須、互いの相手を報告する、もしくは嫉妬防止の為に二人の間に詳細は持ち込まない、また精神的な浮気は厳禁、など二人の間のルールを厳格に決めることは非常に大切になってきます。

まとめ

同じポジショニングのゲイ同士だと男性的役割と女性的役割の分担、つまりはバランスが上手く保てず、幸せなのにどこかシックリこないと感じることが多くなります。
その原因の多くはベッドの上での事象である為、まずは挿入ありきのセックスという価値観を修正していくことが先決です。

スタート時はなかなか難しいですが、心のセックスを主体に考えると、愛撫中心のバニラセックスでも十分満足するようになることでしょう。

リバになることも一つの選択肢ではありますが、物理的、精神的な負担がかかることが予想されるので、まずはより男性/女性気質のパートナー、または年長者などがトライしてみて、ストレスの具合を見ながら継続可能かを観察することを推奨します。

オープンリレーションシップに関しても、どちらかの価値観を無視して導入はできないので、まずは互いの気持ちや状態を鑑みてから、どの解決策がベストかを考えていくといいでしょう。

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この記事を書いた人

橋本ウサ太郎

橋本ウサ太郎
新宿二丁目の元バーマネジャー、海外放浪の末、年下スペイン人男性と同性婚。
スペインの田舎町で悶々とした日々を送りながら平和に暮らすゲイ。
アメリカでの代理母出産により二人パパになる予定の三十路ライター。
好きな言葉は、「ペンは剣よりも強し」。

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