一瞬の楽しみのために多くを犠牲に。
浮気をするべきではない5つの理由をご紹介

  • 2020.02.14

恋愛・結婚

突然ですが、あなたは浮気をしたことがありますか?
それとも、浮気をされたことがありますか?

もしくは浮気をした、された両方の経験がありますか?
仮にどれか1つが当てはまっていたとしても、それは決して愉快な経験ではないですし、できれば経験しないでおきたいものです。

なんとなく浮気はするべきではないと分かっている人がほとんどだと思いますが、それでも異性愛、同性愛問わず、世の中には浮気が溢れています。

今回はそんなテーマとして、特にゲイが浮気をすべきではない理由を5つお伝えしようと思います。

そもそも浮気とはどんなこと?

改めてですが、そもそも“浮気”とはどんなことでしょうか?
デジタル大辞泉で「浮気」と引くと、下記のように提示されています。

  1. ひとつのことに集中できず心が変わりやすいこと
  2. 性愛の対象として特定の人に心を引かれやすいこと
  3. 配偶者や婚約者がありながら別の人と情を通じ、関係を持つこと
  4. 心が浮ついて思慮に欠けること
  5. 浮かれて陽気になるさま

中でも、3番目の「配偶者や婚約者がありながら別の人と情を通じ、関係を持つこと」というのが、今回お伝えする「浮気」に最も適した説明だと思います。

ここで言う「情を通じる」を同辞書でさらに引いてみると「配偶者や恋人以外と密かに肉体関係を持つ」と書かれていることから、一般的には肉体関係をもった時点で浮気であると認識されていることが分かります。

実際に多くのゲイも「肉体関係を持つ、エッチをしたら浮気」と考えている方が多いように感じます。
ただ、このあたりは人によって様々な線引きをしているのも事実ですから、そこは2人でしっかりと誤解の無いようにしておきたいところです。

浮気と考えるラインは実際に多岐に渡り、

  • 彼氏以外の男と二人きりで会ったら浮気
  • 相方に内緒で男と会ったら浮気
  • 手を繋いだら浮気
  • キスをしたら浮気
  • 好きになったら浮気

といった条件があるように、人によって様々です。
また、肉体関係を結んでいたとしてもいわゆる「ウリ専」のようなお金を支払って性交渉する場合は、そこに恋愛のような精神的なつながりを見出せないとして、浮気として考えない人も多いようです。

ゲイ特有の関係性「オープンリレーションシップ」とは

男女間ではほとんどみられないのですが、ゲイならではの「オープンリレーションシップ」という関係性があります。

これは、彼氏以外の人と肉体関係を持つことを容認する間柄のことで、簡単に言うと自分も彼氏もお互いに誰か別の人とセックスをしても全く問題ない、という関係性です。

男女間ではそうそうあり得ない関係性でもあり、これを浮気と捉えるかどうかは人によって解釈が異なると思いますが、一般的な浮気と大きく違うのは、お互いに了承の上で別の人と性交渉をしている点です。

こうしてみれば、浮気という定期が人によって大きく異なるのも分かるかと思います。
今回の記事を書く上では、多くのゲイに該当するであろう「彼氏以外の誰かと金銭関係が発生しないで性交渉を行うこと」を浮気という条件として、お話を進めてみたいと思います。

理由1. パートナーを激しく傷つける

浮気をするべきでない理由として真っ先に上げられるのがこれかと思います。
わざわざ挙げるまでもないかもしれませんが、浮気というのはパートナーを激しく傷つけるものになります。

そもそも、浮気というのは付き合っている相手に内緒で他の誰かと肉体関係を持つことになります。
一方で、付き合うというのは、お互いに性的に排他的関係を築くことで、一言で言うなら、彼氏以外の人とエッチをしないということでもあります。

つまり、この前提条件がある中で、他の誰かと肉体関係を持ってしまうという行為は、自分たちの付き合いそのものを否定しまう行為と考えられるので、当然ながらパートナーを傷つける結果となります。

これは異性愛者・同性愛者を問わず、男女のカップルでも男性同士のカップルであっても同じですよね。
なかには「相手にバレなければ、傷つける事もないし問題ないのでは?」と考える人もいるかもしれません。

しかしながら、そもそも彼氏に知られたらマズイことを行っている時点で、すでにパートナーを傷つけていることに変わりはありません。
自分にとって大切な存在であるパートナーを傷つけるような振る舞いをするべきではありません。

理由2. 二人の関係性が揺らぐ

バレなければ浮気でないと考える人がいるかもしれませんが、実際には残念ながら、浮気はほとんどの場合バレると思った方が無難です。

「パートナーが何も言ってこないから、バレていないのでは?」と安心する人もいるかもしれませんが、それは浮気の事実を知っているにも関わらず、あえて触れないようにしているだけかもしれません。

また、まだ確かな証拠がなくて完全にはバレていないとしても、「浮気しているのかも」と疑心暗鬼な状態かもしれません。
そして、そういった浮気してるかも?と疑われてしまっている時点で、それまでとそれ以降では、二人の関係性に大きな違いが出てしまうのは間違いありません。

そのような状況になってしまうと、もしかしたら、既にパートナーはあなたに対する信頼を無くしてしまっているかもしれないし、近いうちに別れることを決意しているかもしれません。

もしくは付き合いを続けるにしても、相手がしているなら自分も…と、パートナーもまた別の誰かと浮気をしてしまう可能性だって十分にあり得るのです。
二人の関係を大切にしたいなら、浮気をするべきではありません。

理由3. 第三者を傷つける

お互いに体の関係だけと割り切って、彼氏以外の誰かとエッチしたとしましょう。
しかしながら、仮に、その時の相手の誰かが彼氏持ちだったとしたら、あなたは自分のパートナーだけでなく、浮気相手のパートナーも傷つけてしまうことになるのです。

「全く会ったことのない人のことだから、その人が傷付こうが別にどうでもいい」と言い切ることができますか。

全く会ったことのないその誰かは、あなたが肉体関係を持ってしまった人のことを愛している人なのです。
あなたが彼らの関係性をぶち壊す原因になるような行動をしているとしたら、知らぬ存ぜぬとは言い切れないのではないでしょうか。

また、仮に浮気相手に特定のパートナーがいなかったとしても、浮気をしてしまった事によって、浮気相手があなたのことを好きになってしまったとしたら、どうなるでしょうか。

あなたは体だけの関係だからと割切って考えていたとしても、必ずしも相手もそのつもりとは限りません。
体だけの関係だからと言って、相手を冷たく突き放すような行動をとった場合、自業自得とはいえ浮気相手の心も傷つけてしまう結果に繋がります。

他の人を傷つけたくないのであれば、やはり浮気をするべきではありません。

理由4. 自分を傷つける

浮気をして傷つける可能性があるのは、自分のパートナー、浮気相手、浮気相手のパートナーだけではありません。
他ならぬ、あなた自身を傷つけることに繋がっていきます。

浮気をしたことがあるなら分かると思いますが、浮気した後に「あんなことをしなければ良かった」「なぜあんな事をしてしまったんだろう…」と罪悪感や後悔の念にさいなまされまる人が多いのです。

真面目な人であればあるほど、「自分はなんてことをしてしまったのだろう」と深く悩むだけでなく、その悩みをずっと抱えたまま生きていくことになります。

常にそんな気持ちで暮らすというのは、精神的に自分を傷つけることに他なりません。
そして浮気がパートナーだけでなく、友人や知人にも知られてしまったとしたら、あなた自身の評価を下げることにつながるとは思いませんか。

自分を傷つけたくないなら、浮気をするべきではありません。

理由5. 病気のリスク

自分のパートナー以外の人と肉体関係を結ぶということは、病気に罹るリスクを高めることになります。
特にゲイの場合、病気とは必ずつきまとう話題の1つでもあります。

たった1人、たった1回の浮気だから問題ないだろうと思う人もいるかもしれません。
しかしながら、そのたった1回、たった1人の相手が、遊びに遊んでいる人であったら、あなたにとっては1回でも、相手からしたら何十回の1回にしか過ぎないのです。

そして、仮にその浮気相手が頻繁にハッテン場などや肉体関係を求めるだけの出会いを探しているような人であればどうでしょうか。
不特定多数との性交渉を重ねに重ねていた結果、本人も知らないうちに重大な病気に感染しているという可能性は十分にあります。

そういった相手が浮気相手だった場合、当然ながらたった1回の関係でもあなたも病気に感染するリスクは十分にあるのです。
そしてあなたに感染してしまったとしたら、その後にパートナーとの性交渉の結果、最悪の場合、そのパートナーにも病気をうつしてしまう可能性もあるのです。

病気にかかるとなれば、当然ながら治療や通院に時間とお金が取られます。
また、カミングアウトしていなければ、それを隠さなければならないなど、様々な障害が発生します。

当然、周りは自業自得と責め立てるでしょうし、自分自身の精神的な負担も相当なものになってしまいます。

1回限り、たった1回だけというのは確率的に見たら低いと思えるかもしれません。
しかしながら、そのたった1回で、最悪の場合は人生が破壊されるような大きなリスクを抱えてしまう可能性は十分にあるのですから、浮気をするべきではありません。

まとめ

これまで、浮気をするべきではない5つの理由をお伝えしてきました。
浮気と聞くと、当然ながら多くの人は「するべきではない」と答えるかと思います。

しかしながら、モラル面でダメという以外に、実際になぜすべきではないのか?という事をまとめる機会はなかなかありませんので、今回せっかくの機会なのでまとめてみました。

どれかひとつでも心に引っかかるものがあったでしょうか。
浮気をするということは、自分にとって大切な多くのものを無くしてしまうリスクがあることを十分に理解いただけたかと思います。

一瞬の楽しみや一時の快楽のために、これまで築き上げてきたそれらのもの全てを犠牲にしてしまう可能性があるのです。
信用や信頼は積み上げていくのは大変ですが、失われるのは一瞬で、そうなってしまう可能性のあるのが浮気なのです。

もし誰かと浮気したい、浮気してもいいかな…と少しでも考えてしまうような時があれば、ぜひこの記事を読み返したり思い出していただき、パートナーのためにも踏みとどまってもらえたら嬉しい限りです。

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この記事を書いた人

いなば

いなば
神奈川県生まれ。小学生の頃から何となくゲイだと気付き、中学高校と男子校で過ごすなかでセクシュアリティーを確信。大学在学中に母親へカミングアウト済み。
20歳で初めて自分以外のゲイと出会う。
相方の海外駐在に伴い、退職して赴任先へ付いていったことも。
生意気で向こう見ずなクソガキ時代から年齢を重ね、徐々に穏やかで楽天的な性格に。元新聞記者で現在はライター・カメラマン・インタビュアーとして活動する東京在住の40代ゲイ。

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