ゲイカップルの半同棲について。
半同棲で愛を育むメリットとデメリットとは?

  • 2021.02.10
  • 2021.04.16

恋愛・結婚

性別によらず他人同士の同棲は一筋縄ではいきません。
そこで提案したいのが半同棲という、少しカジュアルな同棲生活です。

一緒に住んでみて初めてわかる、パートナーの良い点、悪い点。
今回は半同棲をテーマにそのメリットとデメリット、注意点を考察していくので参考にしてみてください。

ゲイカップルが半同棲を選ぶ理由

ここではまず半同棲を始めるにあたり知っておきたい定義と、なぜ半同棲がおすすめなのかという基礎知識を整理していきたいと思います。

半同棲の定義

半同棲とはどんな状態なのか、という疑問から解決していきますが、これはその字のまま。
結婚していないカップルが互いのスタイルを見直し、一歩前進した関係を目指す為に、半分程度同棲をしてみるというものです。

完全な同棲となると踏ん切りがつかなくても、週の半分程度であればトライしてみようという決断ができてしまうものです。

週何日の同性で半同棲になるというガチガチに固まった決まりはありません。
それこそ十人十色、お互いの仕事や住んでいる居住地、恋愛スタンスなどによって異なるので、週1~2程度、または半分以上、あるいは週末の金・土曜日に同棲をするなどさまざまです。

しかしながら一般的にお互いの休みに合わせる、または週末の数日を半同棲の期間とするゲイカップルの方が多い傾向にあります。

ゲイに半同棲が推奨される理由を検証

半同棲は男同士の恋愛関係において、よりお互いのストレスを少なくして行える手段だと考えています。

なぜかと言うと、まずゲイ男性は最終目標として結婚や子育てがない為、男女カップルとは異なる視点で生活基盤、恋愛を考える必要があります。
傾向としてより豊かな経済面を叶える為の昇進、キャリアを重視する方も少なくありません。

勿論働き方、価値観はそれぞれですが、多忙な生活を縫う中で、いかに関係性を発展させるか、その為に排除したい要素として、恋愛関係による衝突によるごたごた、二人の生活の過干渉が挙げられます。

完全な同棲となると恩恵こそありますが、思っていたものと異なる同棲ライフに苛立ちを募らせるパターンは少なくありません。
またどちらかの家に引っ越す完全同居となると、契約上または世間体などの問題に直面する場合が多々あります。

その為新しい家に引っ越す必要性も生じますが、契約の際にお互いの関係を聞かれることへのストレス、または不動産業者、大家から入居を断られるなどの可能性もある為、一筋縄でいかない家探しは大きなストレスになりかねません。

しかしながら週の数日程度をお互いの家に行き来する半同棲であれば、これらの厄介な要素をほぼ遮断することが可能になるのです。

数カ月程度の付き合いの後に、次への関係ステップアップの一つのツールとして半同棲をするゲイカップルは少なくありません。
お金をかけず、自分の生活スタイルを大きく崩さずにできる、それが半同棲の大きな魅力と言えるでしょう。

一緒に暮らしていく上のメリット、デメリットを検証

一通り恋愛関係を築き、そして破局を迎えることを繰り返していると、同棲生活にどこか憧れを抱くようになるもの。
ここでは実際に半同棲をした方々の意見を反映していきながら、半同棲をする際に留意したいメリットとデメリットを検証していきたいと思います。

半同棲のメリット

前述でも少し触れましたが、週の数日だけどちらかの家で過ごすことは、大きなストレスなく一緒に居ることができるというメリットがあります。
無理に来ているのではない、毎日顔を合わせる訳ではないので、お互いの我慢できない部分があったとしても目をつぶることができます。

お互いの長所が見えてくるのは同棲生活の良さですが、半同棲を通しても、互いの知らなかった側面を発見できたという方は少なくありません。

自分だけの時間が少し減ってしまうのは事実。
しかしながら何気ない自宅での会話、近所を散歩したり、買い物をしたり、そんな小さなことに大きな感動を覚えることもまた事実です。

二人の生活にメリハリというスパイスをかけるそれが半同棲なのかもしれません。
お互いの趣味嗜好を否定せず、半同棲を通して時間の有効利用、どうすれば二人で生活のクオリティを上げていけるのかを考えていく、半同棲はそんな場にもなっていくはずです。

半同棲のデメリット

まず迎える側の生活ペースが変化すること、それが半同棲の大きなデメリットでしょうか。
それこそ尽くすことが大好きという極端なパターンを除けば、今まで自分ベースであった生活スペースに恋人がくることで、そこに若干の乱れが生じます。

例えば洗濯の量が二倍になる、食事の用意も二人分…、一人の生活とは異なる家事の量、まずそこに大きなストレスを感じる方が多いようです。
また相手のふとした行動を自分軸で無意識に比較してしまうため、つまらぬことで口論に発展してしまう場合もあります。

その為半同棲をする際は、どちらの家にどれだけ行き来するのか、その際に余分にかかるであろう食費はどうするのか、またお互いの家のルール、例えば近隣住民との接し方、ゴミ出しや食器の後片づけなど、本当に些細に思うことでも極力お互いの役割やルールを決めることが大切になってきます。

勢いで半同棲をしてしまうカップルもいますが、互いの仕事の場・量・立場が異なれば心の許容スペースも勿論異なります。

その為お互いの負担を減らしながら、生活に一つ、二つ、三つと工夫をして行くこと、いつも家でしているようなことをグッと我慢する忍耐、そして互いの言動を許す寛容力を養う必要があることも忘れてはいけません。

まとめ

半同棲、もっと気軽に試してみては。

同棲という二文字を見ると、憧れと共に言い知れぬ不安に苛まれるかもしれませんが、お互いのプライベートをしっかりと確保した上で行う半同棲は結婚とも同棲とも異なります。

性別関係なくカジュアルにできるだけでなく、自分べースの生活はしっかり維持できるので、まずは今回の記事を参考に愛する彼を迎える、または呼び寄せてもらう準備、ルール作り、そのための話し合いをしてみてはいかがでしょうか。

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この記事を書いた人

橋本ウサ太郎

橋本ウサ太郎
新宿二丁目の元バーマネジャー、海外放浪の末、年下スペイン人男性と同性婚。
スペインの田舎町で悶々とした日々を送りながら平和に暮らすゲイ。
アメリカでの代理母出産により二人パパになる予定の三十路ライター。
好きな言葉は、「ペンは剣よりも強し」。

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