恋は始めるよりも、終わらせる方が何倍も大変?
ゲイカップルの別れ方と恋の終わらせ方について

  • 2019.08.21

恋愛・結婚

今まで恋愛をしたことはありますか?
恋愛経験をお持ちなら、恋が始まるときより、終りを迎えるときの方が精神的にも肉体的にも大変だということはご存知ですよね。

今まで誰かとお付き合いをしたことがなかったとしても、恋愛ドラマや映画などで別れを迎えた男女のカップルの修羅場を一度や二度は目にしたことがあるのではないでしょうか。

もちろんそれはゲイも同じ。
誰かと付き合う場合、友達から段々と恋人になっていたというケースもありますが、恋が終わりを迎えるときに何の音沙汰もなく自然消滅というのは、遠距離恋愛でもない限り少数派だと思います。

多くの恋愛は、程度の差こそあれ、ひと山ふた山あってから終わるということが多いようです。
ゲイの恋は、どのように終わらせるのが良いのでしょうか。

男女のカップルと同じ部分もあれば、ゲイ特有の気をつけなければならないところもあります。
そこで今回は、ゲイカップルの恋の終わらせ方についてお話ししたいと思います。

一般的に恋愛感情は3年で無くなると言われています

恋は盲目という言葉かあるように、恋が始まるときはお互いの良いところにばかり目が向いて、毎日がハッピーというカップルが多いと思います。
ところが恋愛感情というのは常に高い状態で維持されるものではなく、時間の経過とともに少しずつ緩やかに下降線をたどっていくと言われています。

最近の研究によると、恋愛感情というのは恋愛ホルモン(PEA)の分泌により発生するものなのだとか。

恋愛ホルモンには、アドレナリンやドーパミンなどによって集中力を高めるだけでなく、性欲を高めたり興奮をもたらしたりする作用があるので、相手と一緒にいるだけでときめく心理状態に陥るのだそうです。

このホルモンは出会いの頃に最も多く分泌され、3年が経過する頃にはほとんど無くなってしまいます。
3年が経過する頃には、βエンドルフィンやセロトニンなど、安心感や安定感、居心地の良さといった幸福感を感じさせるホルモンが出始めます。

恋愛の賞味期限が3年と言われるのも、このあたりに原因がありそうです。
その3年の壁を乗り越えて付き合っているカップルは、恋愛感情の次のステップに進み、家族のような関係性が気付けているのかもしれないですね。

とはいえ、すべてのカップルが長く付き合えるわけではありませんし、自分の心を押し殺して無理に誰かと一緒に居続ける必要はありません。
大切なのは自分の心に正直になることだと筆者は考えています。

なぜ恋を終わらせたいのか、しっかりと考える

どんなカップルでもお互いに気になってしまう部分や、改善したい関係性があり、完璧な状態でお付き合いができているわけではありません。

いま付き合っているひととの恋愛関係を終わりにしたい、と思ったら、まず考えてもらいたいことがあります。
それは、なぜ終わりにしたいのか、ということです。

例えば、よく聞かれる理由としては

  • 他に好きなひとができた
  • セックスレスになってしまって恋愛感情が持てなくなった
  • 仕事が忙しくて付き合いを続ける余裕がない
  • 相手に飽きてしまった

などが挙げられます。

もちろん、人それぞれ事情がありますが、まずは必ずお別れをする必要があるのかどうか、ということも考えてみてはいかがでしょうか。

改善や別の対策などしたのかを

セックスレスなのであれば、改善する試みはしたか、また別の方法はないか。
仕事が落ち着くまで少し会う回数を減らしたりして、乗り越えることはできないのか。

相手に飽きてしまったのは本当にその人のせいなのか、それとも自分が飽きっぽいのか。
いろいろと考えたり、行動したりすることはできるかもしれません。

その上で、自分の中で「もうお別れするしかない」とハッキリした揺るぎない答えが出ているのでしょうか。

他に好きな人ができたなら、別の人と付き合うのも良いでしょうし、性的関係を欲しているならそれを満たしてくれる相手を探すのも良いです。

仕事が忙しいならキャリアアップにいそしむのもオッケーですし、相手に飽きてしまったなら、そういう感情を否定する必要もないと思います。

なぜ恋を終わらせたいのか、をきちんと相手に伝える

さて、自分の中で「恋を終わりにしたい」という考えがまとまったなら、次に必ずしなければならないのは、その気持ちを相手に伝えるということ。
ここが一番重要です。

なかには「相手を傷つけたくないから、本当の理由を言わない」とか「会う回数を少しずつ減らしていく」「連絡先を一切遮断して、突然相手の目の前から消える」などの手段を取る人もいます。

これはどれも良くない恋の終わらせ方です。

なぜでしょうか。
恋はお互い合意のもとにスタートしたはずです。

であれば、終わりにするときもそうした方が良いからです。
自分が本当に思っていることを伝えないのはフェアではないですし、相手に失礼です。

伝えいにくい場合でも伝えるべきか?

そうはいえど、相手が傷付く可能性があるような場合もあります。
「やっぱり顔や体型が好きになれなかった」とか「どうしても性格が受け入れられなかった」というのも、相手に伝えるべきでしょうか。

それでも、筆者はイエスだと思います。

相手の顔や体型、性格が好きになれなかったのは「あなた」だからであり、他の人から見たら、その人の外見やキャラクターを気に入るかもしれませんし、その可能性は高いです。

つまり、二人はマッチングしていなかったという、それだけのことなのです。
理由も教えられずに別れを告げられたとしたら、相手は「なぜなんだろう?」と混乱に陥るだけでなく「自分のどこが悪かったのだろう?」と考え続けることになります。

そんな答えの出ない問題を相手に出し続けるのは拷問以外の何物でもありません。
別れたい理由は、きちんと相手に告げましょう。

別れたい理由を告げ、相手の感情を受け入れる

別れたい理由を告げたあと、相手はどんなリアクションを取るでしょうか。
感情を露わにして「別れたくない」と大騒ぎするかもれませんし、「なんてひどい奴なんだ」と怒りの感情をぶつけてくるかもしれません。

でもそれは二人の関係が深いことの表れです。

考えてみてください。
あなたはよく知らない人や、挨拶程度の友人や知人に喜怒哀楽を思い切り表現したりしますか。

決してそんなことはないはずです。
それはつまり、二人がこれまで歩んできた道の長さや、関係性の深さに比例した行動なのです。

別れを告げたとき、相手が感情的になったとしても、同じように自分も感情的になるのは得策ではありません。
その場の相手の感情を受け止めてあげるのが優しさだと思います。

打開策を提案されたら、ひとまず聞き入れる

別れたい理由を告げた相手から、改善策や問題を解決する方法を提案されたら、その場で答えを出さずにひとまず聞き入れましょう。

前述の「セックスレスで恋愛感情がなくなってしまった」といった理由の場合、例えば相手から「いろいろな別の方法を試してみよう」とか「自分も体型に気をつけて、魅力的な下着を身につけるようにする」などの打開策を相手が講じるかもしれません。

それらの策を試してみたところで、やはり別れに至ってしまうかもしれません。

それでも相手の言い分を聞き入れその通りに行動するという事実によって、結果として別れてしまったとしても、お互いの合意のもとでの別離という理想的な着地点を迎える可能性が高くなるのです。

最後には必ず感謝の気持ちを伝えましょう

最終的に別れることが決まった場合、どんなことに気をつけるべきでしょうか。
喧嘩が多くて別れてしまう、相手の浮気が原因でもう会わなくなってしまう、恋が終わるにはいろいろな理由があると思います。

とはいえ、相手がいるだけで幸せだった期間があり、その人にハッピーにしてもらったという事実は消えません。
そのことに対しての感謝は必ず伝えましょう。

具体的なことが言えなくても「お付き合いしてくれてありがとう、これからも元気でね」くらいの言葉は誰でも言えるはずです。
こういう感謝の気持ちや相手に対する優しさは、相手から直接返ってこなくても、巡り巡って自分に戻ってきますし、その逆もしかりです。

誰かに意地悪をしたり、悪意を持って接したりしていると、別の誰かから自分もそのように扱われます。
かならず最後は感謝で終わりにしましょう。

ゲイ特有の気をつけるべきポイント

統計によって数値は若干変わりますが、世の中の1割弱がLGBTだと言われています。
10人に1人というと多く感じるかもしれませんが「ゲイの世界は狭い」とか「ゲイは村社会」などというのが昔から言われている言葉。

どういうことかというと、知り合い同士がつながっていたり、自分の元彼が友達と付き合っていたりということが、ノンケの世界以上によくあることだったりします。

しかもSNSやゲイアプリの発達によって、いとも簡単にゲイ同士が知り合うことができる一方で「悪事千里を走る」という諺のとおり、悪い噂もあっという間に広まってしまいます。

だからこそ、きちんとしたお別れを出来なかったとしたら、もしかしたら相手が悪意を持ってあなたの悪い噂を広げる可能性がゼロというわけではないです。

有ること無いことを言われ、誰かの話のネタにされてしまうことも有るかもしれません。
最後まで自分の気持ちを大切にしつつ、相手のことも尊重しながら恋愛関係を終わりにすることがとても重要です。

そうすることが、あなたにとって最適な人との出会いにつながるのだと信じて、しっかりと恋愛に終止符を打ちましょう。

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この記事を書いた人

いなば

いなば
神奈川県生まれ。小学生の頃から何となくゲイだと気付き、中学高校と男子校で過ごすなかでセクシュアリティーを確信。大学在学中に母親へカミングアウト済み。
20歳で初めて自分以外のゲイと出会う。
相方の海外駐在に伴い、退職して赴任先へ付いていったことも。
生意気で向こう見ずなクソガキ時代から年齢を重ね、徐々に穏やかで楽天的な性格に。元新聞記者で現在はライター・カメラマン・インタビュアーとして活動する東京在住の40代ゲイ。

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