悩ましく人それぞれで異なる?
ゲイカップルの浮気の境界線はどこから?

  • 2021.07.17
  • 2021.08.01

恋愛・結婚

相思相愛、簡単に見えて遥かに難度が高いリレーションシップ。
ゲイカップルの寿命は蝉の命の如く儚いものです。

さてネガティブに始まりましたが、今回はゲイカップルたちの浮気事情にクローズアップします。
果たしてどこからが浮気で、どこまでが許容できるのでしょうか。

浮気の基準はそれぞれの恋愛観によって異なる

浮雲のようにゆらゆら揺れる恋、儚く移ろいがちな恋。本気の出会いに真剣な関係を望むゲイ男性にとっては頭の痛い問題です。
しかしゲイカップルの約4割ほどが、何かしらの形でパートナー以外とのセックスをしているとのアンケートもあります。

浮気の一つや二つは異性カップルにもありますが、この数字はやはり高い数値であることは言うまでもなく、いかに浮気文化が根付いているのかがわかる結果です。
しかしながら二人の恋愛観は勿論それぞれ異なります。

ここではまず浮気の基準について、ゲイ当事者の観点から考察していきたいと思います。

カップル間のライフスタイル、意識の違いによって変わる浮気のボーダーライン

ゲイと言う土俵の中でも、それぞれが望む恋愛の価値観は異なります。
オープンリレーションシップで派手な交際をライフスタイルにしているカップルがいる一方で同性婚合法化を心待ちにしているカップルも少なくありません。

ここでは様々な角度で、ゲイカップルの浮気のボーダーラインについて解説していきたいと思います。

バレなきゃOK!?ゲイカップルの独特の恋愛価値観

まず浮気の基準値、物差しはカップル間で異なり明確な基準はありません。
多くのカップルはパートナーが外でセックスをすることを嫌いますが、それでも許容するパターンがほとんどのようです。

相手にバレなければ傷つけないとウソを突き通す器用な男性もいれば、堂々と売り専、発展場利用を公言する男性も。
マンネリや身体の相性が原因の身体の浮気はもうしょうがないと諦めている傾向が高く、半場諦め半分で自分にいい聞かせる方も少なくありません。

懸念は残るけれど、心の関係さえ繋がっていれば最終的には自分のところに戻ってくる、そんな心情でしょうか。

この傾向は出会いの場や発展場、アプリに掲示板にクラブなど、数十年前と比べても、ゲイの出会いの場が増えてきたことも一因ですが、日本では同性婚が非合法である事実も恋愛に関してのモラル低下に起因しているのかもしれません。

勿論相思相愛で他者が入り込む隙すら見せないカップルもいます。
しかしながらゴールが見えにくいゲイ同士の恋愛だからこそ、よりオープンな関係を望むのでしょう。

デリケートで様々な課題が残されるゲイカップルの真剣交際、いかに価値観がピタリとはまる同士の出会いが望まれます。

出会う場所でも異なる浮気の価値観

よりゲイが生きやすく、そして出会いがあちらこちらに転がっている世界であれば、また異なるモラル観念が生まれるかもしれません。
さて、それでは自分が傷つかず、そして相手を傷つけない思いやりがある交際方法はあるのでしょうか。

外でのセックスは勿論浮気、心の浮気は論外と言いきれるカップルを目指す人たちは実はある手段、場所を通じて出会っていることが多いのです。

身体から入る恋愛は浮気男を引き当てる

自分の恋愛スタンス、浮気に対する価値観を変えることは、自分自身の性格を180度変えるのと同じくらい難しいこと。
つまりいかに自分の恋愛方程式に近い意識観念を持つ男性と出会えるかがキーポイントになってきます。

正解をいってしまうと、身体からスタートしてしまう恋愛はまず長続きしない傾向があり、よりカジュアルでオープンな価値観を持つ男性を引き当てる可能性が高まります。
皆さんもピンとくると思いますが、クラブや発展場、アプリケーションでの出会いです。

勿論身体を知ってから互いのことが気になり始めて交際に発展することはよくありますが、傾向として短期で終わることが多いです。

自分自身も同様の経験がありますが、基本人肌が恋しい、セックスがしたい、そして彼氏も次いでにほしいといった、そこまで恋愛に関しての優先度が高くないゲイが集まる場所と言えます。

その為他人とのセックスなんて言語道断という恋愛スタイルを貫く男性は、これらの場での出会いはおすすめできません。

浮気を浮気と認められる出会いの場

しかしながら震災やコロナ禍により最近はうわべだけの恋愛関係、触れたら崩れる砂の城のような恋愛構築から卒業し、本当の心と心、身体と身体で繋がるパートナーを望むゲイ男性が増えてきました。

予期せぬ未曽有の出来事などが起こると、やはり親族、友人だけによらない心の拠り所を欲するわけですが、その出会いの場としてパートナー紹介サービスや同性婚を目指す結婚相談所、紹介サービスを利用する男性が増えているのです。

基本的にこれらのサービスは有料になる為、冷やかしがまず排除されること。

その目的意識として「家族としての関係を望む」だとか「パートナーシップを結びたい」、「ビアン女性と一緒に子育てをしたい」などの真剣交際と将来ビジョンを持つ男性が多い為、今回のテーマである浮気の観念の相違に悩むことは殆どありません。

つまりは自分が持つ恋愛観念とマッチするスタンスの男性と知り合うことが出来れば浮気に対する観念も同じにすることができるのです。

まとめ

身体の浮気をNGとするのか、心がそこに伴わないのであればOKと構えるのか。
基本的にゲイカップルの場合は日本に留まらずカジュアルな関係を望む方が多いので、何が正しく何が間違えているのかがもはや分からなくなってしまいます。

しかしながら浮気のボーダーラインは恋愛傾向によって異なる為、いかに自分の性格、価値観に合う相手を見つけられるかがカギになってきます。

色々な愛の形がありそれは時に流動的。
しかしながら浮気の価値観の違いで泣きを見ない関係を望む場合は、出会いの場をその目でしっかり区別して選んでいけることが大切です。

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この記事を書いた人

橋本ウサ太郎

橋本ウサ太郎
新宿二丁目の元バーマネジャー、海外放浪の末、年下スペイン人男性と同性婚。
スペインの田舎町で悶々とした日々を送りながら平和に暮らすゲイ。
アメリカでの代理母出産により二人パパになる予定の三十路ライター。
好きな言葉は、「ペンは剣よりも強し」。

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