現役ゲイカップルが語る!
代理出産で子どもを迎えるまで(パート3)

コロナ禍も少しずつ終息傾向にあり、世界も活発に動き始めています。
それでもなかなか思い通りにならないのが妊活です。妊娠は奇跡の連続といわれていますが、代理出産においてももちろん同様。

今回のコラムではおそらく多くの方が気になっている代理出産プログラムの費用を解説していきます。

代理出産のハブであるアメリカに関する情報は多く見受けられますが、日本語で解説している代理出産プログラム IN メキシコの記事は少ないので、メキシコでの代理出産を考えている方の参考になれば幸いです。

メキシコの大きな特徴は金銭的な負担の少なさ!?

以前のコラムでは代理出産が可能な国を紹介してきましたが、実質ヨーロッパでは商業的代理出産プログラムはできません(ウクライナとロシア、ジョージアは異性愛者のみ)。

現時点で異性愛者でも利用可能で法整備がなされ、ある程度の実績がある国はアメリカとメキシコです。特に子を持つことを願うスペイン人にとって、メキシコでの代理出産プログラムは魅力的なオプションになります。

彼らを惹きつける理由として考えられるのは、スペイン語圏であることと同時に抑えられたプログラム料金にあります。

お金を高く払えば万事OK、安かろう悪かろうとは決して言えませんが、メキシコの代理出産プログラムはアメリカと比べて経済的負担が少ないのです。

ここではメキシコでの代理出産プログラムの費用を解説していきたいと思います。

アメリカの半額?メキシコの代理出産プログラムの費用まとめ

代理出産を考えている方ほとんどはアメリカが第一選択肢になっているのではないでしょうか。代理出産のパイオニア、なおかつ多くの臨床実績を持ち、高い医療設備と信頼値も高い。

また、アメリカで出産をした場合は子どもにアメリカ国籍を付与できることも魅力的です。

一方で非英語圏のメキシコは国自体が身近ではなく、代理出産事情に関する情報も少ないため、代理出産候補国として考える人は少ないのが現状になります。

英語もしくはスペイン語での情報はネット上に氾濫していますが、他言語でのリサーチは負担になることも多いので、ここでは簡潔に気になるプログラム料金を紹介していきます。

メキシコの代理出産にかかる費用

くどいようですがメキシコの代理出産プログラムの費用についてはアメリカよりも抑えられています。それでも私たちのケースでは、70,000ドル弱が必要でした。

なお、私たちが利用したエージェントではベーシックプランとVIPプランに分かれており、胚移植の回数制限があるかないかで値段も異なるのですが、私たちは再移植費用がかからないVIPプランを選択。
つまり、子どもが誕生するまで、追加料金なしでトライできるということです。

ベーシックプランでも2回までの胚移植は可能ですが、受精卵が着床しそのままスクスクと育つか否かは神のみぞ知る領域であり、クリニック側が説明する妊娠から出産までの成功率はあくまで卓上の確率でしかありません。

そのため、多くの利用者は再移植に新たな費用がかからないVIPプランを選んでいるとのことです。なおこの金額は約2年前の金額になり、現在と比べると為替も大きく異なるので、明らかにその費用は上昇しています。

2023年は私たちが支払った時よりも約7000ドル程度プログラム費用が高くなっており、今後もその費用が上昇することが考えられます。

代理業者、国によって適応されるサービスやプログラム料金は大きく異なりますが、日本円に換算すると1000万円ではギリギリのラインかもしれません。

今回のコラムで紹介している金額はあくまで当時の費用を参照しているので、メキシコでの代理出産プログラムに興味がある方は必ず最新の情報を参照してください。

費用支払いのタイミングについて

かなりの高額に感じますが、私たちの利用した業者の場合は全額を一度に納付する必要はありませんでした。
※どこの国、業者を利用しても基本同様だと思います

メキシコのケースは4回の分納でプログラム費用を納める必要があります。

  1. メキシコ渡航前の段階で約16,500ドル
  2. 卵子ドナーへの投薬を開始する際に約15,000ドル
  3. 着床し12週を迎え、エコー検査をした後に約13,000ドル
  4. 子どもが誕生し、メキシコの市役所で出生届を提出する前に約16,500ドル

プログラムの段階に合わせて費用を支払うため、ある程度時間的な余裕を持ちながらの支払いが可能です。

しかし、それでも数年前と比べると費用は高額になり、サービスの改悪が目立ってきています。いくら分納が可能だとしても、金銭的な余裕はある程度必要です。

代理出産プログラムのオプション料金について

各代理出産エージェントによってサービス内容は異なりますが、プログラムを充実させるためのオプションも多く設定されています。

必須ではありませんが、中には必要と思われるオプションもあるので、各カップルが適宜追加でオプションを選んでいます。

ケールバイケースで選ぶべきオプションとその料金

ここではプログラム料金に含まれない各種オプションについて紹介していきます。
ただし、何度も言うように各エージェントや国によってオプション適応項目、値段は異なるので注意してください。

  • 着床前遺伝子診断(PGD)……3,000ドル
  • 双子を出産した場合の追加医療費……5,500ドル
  • 代理母を変更する場合の追加費用……2,000ドル
  • 1年目以降の胚凍結保存維持管理料……年間350ドル
  • スペイン国内での法的手続きに関する弁護士費用……料金に関する記載なし
  • スペイン国内での親子鑑定費用……料金に関する記載なし

上記の費用はあくまでオプション扱いですが、なかなか事が上手く進まず、代理母の再考費用や胚凍結保存維持管理費代などが必要になるケースも少なくないそうです。

特に着床前遺伝子診断については重要度がかなり高いとクリニック側からの説明を受けており、もちろん義務ではありませんが、選ぶべきオプションとしてかなり優先順位は高いといえます。

トータル必要額はオプション次第

「いくら必要になるのか?」という問いに対する回答は非常に難しいのですが、上記で必要と思われるオプションと複数回に及ぶであろう渡航費用、弁護士代などを鑑みて、最低でも約80,000〜90,000ドル程度の費用が必要になるのではないでしょうか。

最近はラオス、ケニア、コロンビアなどのあらたな代理出産候補国が出てきましたが、同様のドル仕立ての額が必要と思われます。
※なおコロンビアの場合は法的安全性が伴い、なおかつメキシコよりも若干プログラム費用が安いそうです

代理出産というデリケートな生殖ビジネスについては多くの議論があり、生命倫理に触れるのではと考える方も多いと思いますが、その是非についてはそれぞれの価値観、倫理観によるものだと思っております。

今回はもっとも気になるであろう代理出産の費用について、私たちの経験を踏まえご紹介しました。

資金面でギリギリの状態になってしまうと、メンタル面でも厳しい妊活になることは容易に想像できるので、ある程度の余裕を持って代理出産プログラムにトライしてみてください。

まとめ

メキシコでの代理出産プログラムはメキシコシティーで行われていますが、スペインのみならずドイツや北欧、アメリカからも多くの人々から関心を集めています。

日本在住者にとってはスペイン語圏であることや医療制度を不安視する方もいるかもしれません。しかし、メキシコシティーの場合は高い医療水準を誇るプライベートクリニックも点在し、なおかつ現地の人々(医療スタッフを含め)の多くは英語に堪能なので、気になる方は直接英語で現地もしくは北米のエージェントにコンタクトを取ってみるといいでしょう。

アメリカよりも経済的負担が少ないので、”金銭面”がネックになっている方にとっては新しい代理出産プログラムの候補国になると思いますので、このコラムが参考になれば幸いです。

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この記事を書いた人

橋本ウサ太郎

橋本ウサ太郎
新宿二丁目の元バーマネジャー、海外放浪の末、年下スペイン人男性と同性婚。
スペインの田舎町で悶々とした日々を送りながら平和に暮らすゲイ。
アメリカでの代理母出産により二人パパになる予定の三十路ライター。
好きな言葉は、「ペンは剣よりも強し」。

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