インターネットでたまたま見つけて、リアルでちゃんと会えると思えたので入会を決めました。
僕も入会のきっかけはインターネットでリザライのバナー広告を見たことです。 ゲイの知り合いが「自分には彼氏がいます」と公言していて、世の中が変わったと実感したのも後押しとなりましたね。
僕の時代はまだゲイという言葉もなく、オカマというような表現をされていたので、自分の性的志向が他人にバレないようにバリアを張っていました。
実際、女性とお付き合いをしていましたし。
Rey様はコンシェルジュとの面談時「自分がゲイなのかどうかわからない」とおっしゃっていましたよね。
はい、自分がゲイだとはっきりと自覚していないのに活動させてもらって良いのかという相談をしました。
そのときにコンシェルジュの方に的確なアドバイスを頂戴し、パートナー探しを始めることにしたんです。
まずお二人の出会いを時系列に振り返らせていただくと、2019年3月にリザライからお二人に紹介状をお出ししました。
ですが、Rey様はお仕事がお忙しくて日程が合わず、お見合いには至りませんでしたね。
はい、そうでしたね。
そして約半年後の8月、Rey様からコンシェルジュ宛に「プロフィールに書かれている趣味も似ているので、実はTAROH様と今でもお会いしたいと思っています」というメールが届きました。
はい、送ったのを覚えています。
リザライでは通常、お見合いに至らなかった方同士は再度セッティングをしないという方針なのですが、それでは50代後半から60代の会員様は出会いのチャンスが狭められてしまうということもあります。
ですので、今回は特別ということでコンシェルジュがRey様のお気持ちをTAROH様にお伝えしたところ、すぐにTAROH様からお返事があり、晴れて9月にお見合いが実現したという経緯でしたね。
お見合いで実際にお会いになって、お互いの第一印象はいかがだったでしょうか。
当日は僕の方が早く到着していて、傘を持った彼が後から入ってきたのを覚えています。
プロフィールの自己紹介文を見て「趣味が合いそう」という印象だったのと、ヘアメイクアップアーティストだと勝手に思っていました(笑)。
会ってみたら真面目な方で、もっと話がしたいなと思いました。
楽しそうな人とは思ったけど、初対面ではあまりピンときた訳ではなく、運命の人とは感じなかったです(笑)。
お見合いは通常10分間なのですが、お話に花が咲いてオーバーしちゃいましたよね。
お見合いの後はどういう流れになったのですか?
近くのお店へ食事に行きました。
話も合いましたし、TAROHさんがすごく盛り上げてくれたので楽しい時間を過ごせました。
僕も楽しかったです。
そのあと自然と付き合うことになりました。
始めのうちは友達という感じだったのが、次に会う予定を決めていくうちに、自然な流れでお付き合いすることになったという感じです。
お見合いの後、お二人ともリザライの活動を続けていらっしゃいましたが、しばらくはお友達という関係だったのですね。
はい、そうでしたね。
僕らは誕生日が近くて、住まいが近所なんです。
誕生日のお祝いにホテルのスイートルームでバースデーパーティーを開いたこともあります。
そのときに彼にエルメスのプレゼントをあげたらすごく喜んでくれて、「楽しさを共有できる人なんだ」と感じましたね。
男性でハイブランドの良さを分かち合える人はあまりいないと思っていたので、僕としてもプレゼントを贈った甲斐がありました。
では、いちばん印象に残っているエピソードはきっとそのパーティーなのでしょうね。
そうですね、いちばん心に残っているのは二人でお祝いしたそのバースデーパーティーですね。
あとは、江ノ島に行ったこととか。
他にもありますが、どこへ行っても一緒にいると居心地が良いので、それが一番大切かなと思っています。
おっしゃる通りですね。
交際が進むのと同時に、コロナウイルスの蔓延で世の中が自粛期間となりましたが、その時期はどのように過ごされていたのですか?
あまり外には出かけず、デートは“家ピクニック”をしていました。
お家でピクニック?
はい、床に敷物を引いて座り、買ってきたワインやシャンパンを楽しみました。
彼が料理上手なので、美味しいものを作って持ってきてくれたりもしたんですよ。
素敵ですね!
あとは、毎日欠かさずLINEして他愛もない会話を楽しんだり。
二人ともデパート巡りをして洋服などを見るのが好きなのですが、共通の趣味があると話題にも事欠かないですね。
共通の趣味を楽しめるって素敵ですよね。
お二人にお相手の好きなところを教えていただけますか。
全部です(笑)。
一緒にいて嫌なところが一つもないので、すごく楽なんですよね。
ずっと一緒にいたら、例えばご飯の食べ方やふとした仕草が気になったりしがちですが、そういうことも全くないので不思議です。
僕も同じですごく楽だし、嫌なところが全くないです。
真面目なところも好きですし、いつも話を振ったら的確に返答してくれることが嬉しい。
お互いに嫌な部分が全くないというのは、本当に相性が良いのしょうね。
動中に何か悩んだりしたことがあれば教えてください。
紹介状が来てもなかなかお見合いまで辿り着かないというのと、僅か10分のお見合いでお相手からお断りされるというのが続いて落ち込みかけたことがありました。
そういう時期もありましたね。
そのときにTAROH様と面談させていただき「これからも活動を続けていきたい」という前向きなお言葉を頂戴したとき、コンシェルジュとしての責任を強く感じましたし、TAROH様のお人柄も大変よく知ることができました。
それから活動を継続されて最終的にパートナーとなるRey様と出会えたのは、ある意味で奇跡といえるかもしれませんね。
僕は特に大きな悩みはありませんでしたが、10分間のお見合いだけでお相手のことを深く知るのは難しいなとは思いました。
とはいえコンシェルジュの方が色々とご配慮くださったので、こうして出会えたのだと思います。
嬉しいお言葉をありがとうございます。
こういうサービスは他にないですし、話を聞いてくれる場所さえないと思うので、コンシェルジュの方は会員様にとても頼りにされていると思います。
時代が変わってきているとはいえ、やはりまだまだLGBTに対する差別や偏見も残っているので、そういう意味でもリザライは貴重な存在ではないでしょうか。
本当にその通りで(新宿)二丁目では出会えないし、ネットでの出会いはインチキ臭いと感じます。
ありがとうございます。
TAROH様やRey様をはじめ60代の会員様も皆様とても積極的にお見合いをされているので、しっかりとサポートできる環境作りはこれからも続けていきたいと思っています。
会員の皆様がTAROH様やRey様のようにお幸せに卒業されることを願っています。
入会を迷われている方も多くいらっしゃるようですので、何かメッセージをいただけますか。
やはり入会して活動することが出会いの第一歩だと思うので、あきらめないでスタートしてほしいと思います。
自分を分かってくれる人、一緒にいて楽に過ごせる人と出会ってほしいと思います。
何よりもまずは活動することが大切ではないでしょうか。
最後にお二人は今後について、どのようにお考えになっていらっしゃいますか。
楽しくお付き合いを続けられれば良いですね。
また家ピクニックもするのも楽しそうです(笑)。
そうですね、またラグマット引いてシャンパンを飲んだりできれば楽しいのは間違いないですね(笑)。
それと、これからも彼に色々なプレゼントを渡せたら嬉しいです。
相手のことを考えてプレゼントを探している時間は素晴らしいですし、何よりも贈り物を渡す相手がいるということに幸せを感じています。
これからも、もっともっと探してちょうだい(笑)。
今年2月に銀座で開催したコンサートで僕が演奏中に付けていたブローチも彼がプレゼントしてくれたものなんですよ。
親やたくさんの知り合いが聴きに来てくれて、その場で母に彼を紹介しました。
肩に力を入れずにお付き合いできるお二人は本当に素敵です。
そうですね。もし外見がタイプの人に出会い、好きになってもらうために努力したとしても、性格的にお互いに合わなかったら付き合っていくのは難しいですしね。
おっしゃる通りですね。お互いに自然に寄り添える関係性というのは素晴らしいです。
TAROH様とRey様の末長い幸せを願っています。
本日はインタビューを受けてくださり、ありがとうございました。